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Tagged: 東京都現代美術館

Exhibition Catalogue

ドローイングの可能性 The Potentiality of Drawing

発行年: 2020
発行元: 東京都現代美術館
サイズ: W190×H265mm
仕 様: 211頁
本展は、線を核とするさまざまな表現を、現代におけるドローイングと捉え、その可能性をいくつかの文脈から再考する試みです。 デジタル化のすすむ今日、手を介したドローイングの孕む意義は逆に増大していると言えるでしょう。それは、完成した作品に至る準備段階のものというよりも、常に変化していく過程にある、ひとや社会のありようそのものを示すものだからです。 この展覧会では、イメージだけでなく手がきの言葉も含めて、ドローイングとして捉え、両者の関係を探ります。また、紙の上にかく方法は、揺らぎ、ときに途絶え、そして飛翔する思考や感覚の展開を克明に記すものですが、このような平面の上で拡がる線だけでなく、支持体の内部にまで刻まれるものや、空間のなかで構成される線も視野に入れ、空間へのまなざしという観点から、ドローイングの実践を紹介します。更に、現実を超える想像力の中で、画家たちを捉えて離さなかった、流動的な水をめぐるヴィジョン(想像力による現実を超えるイメージ)というものが、ドローイングの主題として取り上げられてきた点に注目します。 最も根源的でシンプルな表現であるドローイングは、複雑化した現代において、涯しない可能性を秘めるものでしょう。
(展覧会あいさつ文より)

・1章ー言葉とイメージ
・2章ー空間へのまなざし
・3章ー水をめぐるヴィジョン
・ドローとドローイング 戸谷成雄
・釈文 石川九楊
・ドローイングとライティング 石川九楊
・作家紹介
・作品リスト