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Exhibition Catalogue

うさぎスマッシュ

発行年: 2013.11
発行元: 東京都現代美術館、フィルムアート社
デザイン: 佐々木暁
社会がより複雑化した21世紀に入り、デザインも大きな変化を遂げています。絶え間なく消費される「新しさ」を生むデザインとは異なり、社会に対する人々の意識に変化を与えるデザインが、今より重要性を増しているといえます。本展は、そのようなデザインの実践に焦点を当て、高度に情報化された現代社会の様々な要素や出来事を取り上げ、私たちの手にとれる形にデザインして届ける国内外のデザイナー、アーティスト、建築家、21組の表現を紹介します。
展覧会タイトル「うさぎスマッシュ」とは、うさぎを追いかけているうちに別世界に足を踏み入れてしまった「不思議の国のアリス」に着想を得た、世界の捉え方が変わってしまうような驚きの体験を意味しています。常識的な見方や固定観念に一打(スマッシュ)を与える者の象徴としてのウサギの存在が、本展のキュレーションの意図と重ねられています。
本書には、デザイナーの佐藤卓、アンソニー・ダン&フィオナ・レイビーのほか、柏木博、リピット水田堯、長谷川祐子(本展キュレーター)らのテキストも収録。出品作家自身が寄せた、本展のテーマ「能動的に世界と関わる方法(デザイン)」についてのコメントも収録されています。

参加作家:ブラク・アリカン、アトリエ・ワン+東京工業大学塚本研究室+筑波大学貝島研究室、ビュロ・デテュード、キャンプ、リヴィタル・コーエン&テューア・ヴァン・バーレン、レアンドロ・エルリッヒ、アレキサンドラ・デイジー・ギンズバーグ&サシャ・ポーフレップ、石井裕+タンジブル・メディア・グループ/MITメディア・ラボ、木村恒久、マイケル・リー、ミカエル・マッセイ、OMA*AMO、ライゾマティクス、フェルナンド・サンチェス・カスティーリョ、スプツニ子!、竹村真一、シセル・トラース、牛込陽介、マーニー・ウェーバー、ジュディ・ウェルゼイン、リチャード・ウィルソン

キュレーター:長谷川祐子(東京都現代美術館 チーフ・キュレーター)
共同キュレーター:柏木博(武蔵野美術大学教授・近代デザイン史専攻)
アドバイザー:佐藤卓(グラフィック・デザイナー)、石井裕(マサチューセッツ工科大学[MIT]メディア・ラボ副所長)

東京都現代美術館:
うさぎスマッシュ展 2013 / 10 / 3 − 2014 / 1 / 19