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ART

fractal2

Shunsuke Ohno & Dmitry Sokolenko

発行年: 2016
発行元: Parvs Publishing
サイズ: 280 x 225 mm
仕 様: hardrcover
言 語: 英語・日本語・フィンランド語
本書、Fractal2について ―― 大野俊輔
2011年、大野俊輔とドミトリー・ソコレンコとの二人展「Fractal」はパリのRussian tea room galleryにて行われました。その出会いから大量の手紙(文章の無い、レシートやカフェのナプキン等)がドミトリー・ソコレンコの旅した世界各地から、東京の自宅へ届きました。数ヶ月手紙を眺めているうちに、ある種のパズルなのではないかと思い再構築し自宅の生活空間を背景に撮影を始めました。
その後、東京の自宅で撮影した写真をロシア、サンクトぺテルブルクのソコレンコの自宅とアトリエに持っていき撮影、さらにその写真をまた東京の自宅で撮影するという手順をもって5年の月日をかけて構成しています。 (最初は違和感のあった物が生活空間に置いてあることで眼に馴染み、自分を形作る記憶になり、そしてふとした時には目の前の風景と何の脈絡もなく過去の記憶と結びつくという経験はないでしょうか?)
また本書はチェスの名人、ボビー・フィッシャーへのオマージュを込めて、1972年のフィッシャーVSスパスキーの数ある対戦の内の1戦を取り上げ、私とソコレンコとのビジュアルコミュニケーションでのやり取りを写真左側にあるチェスのムーブになぞらえています。ソコレンコの書いた15の物語と共に。