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吉増剛造
Critique
火ノ刺繍
吉増剛造
発行元:
響文社
仕 様:
218 x 143mm、フランス装
頁 数:
1200頁
デザイン:
井原 靖章
編 集:
吉原洋一
“とうとう間に合った、……”
『火ノ刺繍』は、詩人が母なる存在へ捧げる愛の書物である。
―
『火ノ刺繍』は、『根源乃手―余滴』、吉本隆明氏に献じられた書物の続篇として編まれ、歴然とふたつの時間軸が存在している。ひとつは、二〇〇八年から二〇一七年の十年間に、吉増剛造が残してきたテキスト、全九一篇。(そのすべてに吉増が修正・加筆した)。もうひとつは、二〇一一年二月から二〇一二年二月までの一年間、毎月二二日に撮影された吉増剛造の肖像写真(撮影・吉原洋一)。
幾重にも襲ねられ、幾度も織られていく、意識と存在の根源から生まれたタペストリーともいえる愛の書物、『火ノ刺繍』。 特筆すべきは、本書のために書き下ろされた、詩篇「火ノ刺繡―永遠の旅人Afanassievに」(仏訳も収録)。声の「マ」から「魔」へ、吉増剛造の新たな次元を予感する、時空を超えた詩篇が誕生した。
NADiff Gallery:
吉増剛造「火ノ刺繍」
2018 / 2 / 8 - 2018 / 2 / 25
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