発行年:	2016.1
発行元:	上田良・山口麻加
仕　様:	22頁/中綴じ

2015年に愛知県のギャラリーYEBISU ART LABOで開催された二人展の記録集。

「彫刻」から切り抜かれた彫刻に残る、その物体自体のディテール（色、フォルム）へと接近する試み。彫刻の裏側を想起させながらも、実際には彫刻を一つの視点からしか見ることができない状態を作ることで、彫刻の表面に焦点をあてる試み。写真の非空間と非重力、単視点性を用いることで、彫刻を取り巻く制度を強調することも解放することも可能なのではないかと考えている。（上田　良）

「版」の介在によって現れる物質性とイメージは、フラットな定着面で静かにせめぎ合いながら共にあります。それらを見つめることで立ち上がってくるのは、編集、出力された印刷物の痕跡であり、薄い立体物の大らかな設計図です。物）。
質とイメージの質感あるいは距離のリアリティを測りつつ、手業に落とし込む自身の身体的な介入によるリアリティとの中間地点を探っています。（山口 麻加）
作家上田良はThe COPY TRAVELERSとしても活動。