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Tagged: 月曜社, 表象

Critique

表象05

発行年: 2011.4
発行元: 表象文化論学会
発売元: 月曜社
サイズ: A5判
仕 様: 並製、336頁
言 語: 日本語
その他: 版元品切
*希少本につき、お一人様のご購入は1点のみとさせて頂きます
ネゴシエーションとしてのアート
文化が国家の枠組みを越え、複数のメディアによって多元的に媒介される状況のなかで、アートと社会との関係は、どのように練り直されつつあるのか。「ネゴシエーション」をキーワードに、社会的諸力とアーティストの相互交渉を見据える本特集は、現代アートの多様な担い手を取り上げながら、美術、演劇、映画、アニメ、マンガを一望する視座を提供する。

目次
◆【巻頭言】
岡田温司「「メディウム」の行方」

◆特集
ネゴシエーションとしてのアート
加治屋健司「イントロダクション」
共同討議「文化のネゴシエーションと日本――トランスメディア、トランスカルチャー、トランスネーション」内野儀+住友文彦+ジャクリーヌ・ベルント+アレクサンダー・ツァールテン+加治屋健司・司会
松井みどり「両面通行――グローバル化時代の国際展と日本の現代美術の受容」
クレア・ビショップ「敵対と関係性の美学」訳=星野太
ボリス・グロイス「生政治〔バイオポリティクス〕時代の芸術――芸術作品〔アートワーク〕からアート・ドキュメンテーションへ」訳=三本松倫代
ハル・フォスター「民族誌家〔エスノグラファ―〕としてのアーティスト」訳=石岡良治+星野太

◆投稿論文
石谷治寛「理性の眠りは怪物を生みだすか?――インカ・ショニバレの船と布地」
冨山由紀子「〈日常〉写真の静かな抵抗――下津隆之「沖縄島」を読む」
杉本章吾「〈美〉の共同体を越えて――岡崎京子『ヘルタースケルター』論」
高村峰生「接続された身体のメランコリー――ドン ・デリーロの『ボディ・アーティスト』におけるメディアの存在論」
高岡佑介「労働科学者としてのエミール・クレペリン――「疲労との闘争」に見るドイツ産業社会の一断面」
杉山博昭「脇役たちの「場なき場」――十五世紀フィレンツェの聖史劇より」
小澤京子「適合性と怪物性――クロード=ニコラ・ルドゥーの建築構想における両極的性質について」

◆書評+ブックガイド
郷原佳以「「あいだ」の換喩的な揺らめき〔オスキルム〕――岡田温司『半透明の美学』書評」
竹峰義和「変容する「ドイツ」の肖像――吉田寛『ヴァーグナーの「ドイツ」――超政治とナショナル・アイデンティティのゆくえ』書評」
北野圭介「三つの瓦礫と幾人かの天使――中村秀之『瓦礫の天使たち――ベンヤミンから〈映画〉の見果てぬ夢へ』書評」
佐藤良明「説明者の冒険――門林岳史『ホワッチャドゥーイン、マーシャル・マクルーハン?――感性論的メディア論』書評」
生井英考「思考の潜勢態――日高優『現代アメリカ写真を読む――デモクラシーの眺望』書評」 沼野充義「「遠い他者」に関わる形式を求めて――乗松亨平『リアリズムの条件――ロシア近代文学の成立と植民地表象』書評」