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Tagged: 鴻池朋子

ART

どうぶつのことば――根源的暴力をこえて

鴻池朋子

発行年: 2016.9
発行元: 羽鳥書店
サイズ: A5判
仕 様: 上製・384頁
動物たちの言葉を借りに旅にでた――
鴻池朋子が、語り、書いた。

[目次]

風が語った昔話
描くことも食べることも

I  あたらしい声
人間と動物の境界に出現するアート  矢野智司
 動物絵本という謎――いつも動物がでてくる不思議
 声明を開く動物絵本――子どもが動物になる
 アートが開く生命のへの途――洞窟から都市空間へ
 世界を区切る境界線の生まれるところ――始原へ

人間の彼方へ  石倉敏明
 「新しい地図」を描く試み
 ひっくり返された世界像

つくれないアーティスト  鴻池朋子

トークセッション  矢野智司×石倉敏明×鴻池朋子
 交換の原理を突破する
 食べる食べられる関係
 地球の穴とパブリックアートの役割
 土の下の大きなウサギ
 都市の起源にある暴力

II ダイアログの旅
「贈与」と「交換」  矢野智司×鴻池朋子
 複数のドア
 私とは何者か?と、問わない私とは何か
 私の言葉は私のつくった言葉ではない
 書き残さない人
 物が異質な何かに変わる瞬間
 生々しすぎるもの
 賢治と似たような人々
 「最初の先生」は何度も生まれてくる
 森のなかの一軒家
 既存を揺さぶるもの
 世界の掴み方
 贈与によって開かれる異類婚

初めてつくるもの  吉川耕太郎×鴻池朋子
 始めてつくるもの――石器の出現
 組み合わせる魔法
 考古学が不得意である「心」
 分類しないことで見えてくるもの
 生きものが見渡せる町
 狩猟――動物の擬人化
 針と皮鞣し
 切り離す男性、つなぐ女性
 目に見えない文化

同じものではいられない 村井まや子×鴻池朋子
 歴史的分類以外の分類―ポテトスープのつくり方
 異類婚の花嫁衣装を縫う
 使えるものは何でも使う
 出現してきた父性
 本当に恐ろしいものに出会うために
 同じものではいられない――変身
 見てはいけないものを見る
 おとぎ話の一読者であること
 wonder を引き出す
 wonder を共有する

夜の山を歩く子  福住廉×鴻池朋子
 誰にでもできるもの
 そこに私はいませんよ
 そこにこそ何かがある
 夜の山を歩く子
 美術と無関係であるとは言わせない
 起こっている途中

III どうぶつのことば
想像力
動物、猟
 動物
 猟
動物の言葉を借りにいく
 旅にでる
 「東北を開く神話」の声
 地球の穴とパブリックアート
 「美術館ロッジ」
 飛ぶ小屋
 氷結する絵

物語るテーブルランナー
 自分の体験をオーブンで焼く
 人間以外の声

地球の断面図
 狼の下半身
 地球はふたたび凍りはじめる
 狼頭巾をかぶる少女

ある三匹の語り
 東北の博物館職員の語り
 ある人類学者の語り
 ある女性の語り

皮緞帳をくぐり