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Tagged: 大友良英, 岩根愛 × 大友良英 「あたらしい川をあるく」

Design, Architecture, etc

音楽と美術のあいだ

大友良英

発行年: 2017.3
発 行: フィルムアート社
装 丁: 加藤賢策
カバー写真: 石川直樹
目次:
まえがき

第一部 音楽と美術とあいだ

第1章 音と空間
展覧会「音楽と美術のあいだ」/音の状況をつくる/即興演奏について─展示作品《quartets》を題材に/「場をつくる」ことと「コンポジション」はイコールである/身体性と人の痕跡/形式に則らずにゼロから立ち上げていく/単一の軸では考えず、「マルチ」な軸を意識する/音楽を生成する仕方が思想そのものである/素人と音楽/アンサンブルを組むと音楽は生き生きしてくる

第2章 音楽と装置
プレーヤー、レコーダー、自作楽器/「即興音楽の極北」?デレク・ベイリーという体験/身体性とエレクトリック・ギター/高柳昌行とギター/何でも音楽であり、何でも音楽にはならない/身体の痕跡という幽霊を聴く/「透明なテクノロジー」を露わにする/「何のため」でも「役に立つ」でもないものの面白さ

第3章 展示と演奏
インスタレーションのはじまり/作品を「展示」すること/ターンテーブルの再発見/たくさんの人と一緒にやる「アンサンブル」という手法/振り切ることと、開くこと/展示をつくりあげていくこと/展示=演奏というメタファー/壊れるものだから、つくり続けられる/アンサンブルを共振させる

第4章 アンサンブルの彼方に
「祭り」の場をつくる/「隣のおばちゃん」にひらくことを考える/言葉にできないものをどう体感できるか、させるか/「強い言葉」に頼らない抑止力のあり方を考える/無力な音を響かせていく

第二部 音楽と美術とあいだの対話

対話1 毛利悠子×大友良英
街の「グルーヴ」を体験し、それをどうやって美術作品にすればいいのかを考えている。(毛利)

対話2 刀根康尚×大友良英
音の知覚の場合、僕はなるべく、原理的に、未来把持と過去把持が成り立たないような
音が出るのが理想的なんです。つまり、知覚を否定すること。(刀根)

対話3 梅田哲也×大友良英
その空間に入った瞬間に音楽的に「鳴ってる」というか。
ものの「配置」も全部必然のような感じがするんです。(梅田)

対話4 堀尾寛太×大友良英
見た目とか出る音とか、その質にこだわるよりは、
合理性に回収できる動作の仕組みを考えるのが面白い。(堀尾)

対話5 Sachiko M×大友良英
考え合ったり見つめ合ったり話し合ったりする現場をつくってみる。
それは即興的作曲に近いかもしれない。(Sachiko M)

対話6 鈴木昭男×大友良英
「さらさらちょろちょろ」と流れる小川の中の石をひとつよけるだけで流れが変わって反響音も変わる。棒切れを差し込んでやると、流体波で音響がちょっと高まる。これも一種の演奏方法かな。(鈴木)

特別掲載 「美術(展示)と音楽(公演)のあいだ」 後々田寿徳

あとがき