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Tagged: FILM ART

Critique

メディア・アート原論
あなたは、いったい何を探し求めているのか?

久保田晃弘・畠中実=編

発行年: 2018.3
発行元: フィルムアート社
仕 様: B6版・並製
頁 数: 208頁
メディア・アートは、なぜそう呼ばれているのか?
ポストインターネット状況を経た、21世紀の芸術精神を探る!
現在、メディア・アートという名称は、単にメディア・テクノロジーを使用した美術作品の総称というだけにとどまらず、技術を応用したデモンストレーションなども含めて幅広く使用されています。また、メディア・アートは、「ポスト・インターネット・アート」やデジタル・ファブリケーション、デザイン、現代美術などさまざまな領域と接続しており、多くの人の関心を集めています。テクノロジーを介した例外的な表現のなかに新しいアートの可能性は内在しており、メディア・アートは芸術表現の可能性を切り開くものであるといえます。
サブタイトルに「あなたは、いったい何を探し求めているのか?」と銘打たれた本書は、メディア・アートというものが周縁的に新しい技術や手法や表現を求め続けてきたジャンルであるとことを踏まえ、「次のメディア・アートはなにか」を問いかけています。

【目次】 Introduction メディア・アートとはどのような芸術か ―アート、テクノロジー、サイエンスの諸相 畠中実

Discussion 1 「ニューメディア」アートの時代(2008年まで) 久保田晃弘+畠中実
メディア・アートという言葉
はじめにデータありき
メディア・アートの時代精神
メディア論の役割
作品の優劣を超えて
なぜ「原論」なのか
ネット・アートの重要性
最先端という保守
もうヒーローは要らない

Discussion 2 ポスト「インターネット」アートへ(2008-2018年) 久保田晃弘+畠中実
ポストインターネット状況
2007年に何が起こったのか
メディア論のアップデート
メディアのテトラッド
知能というメディア
メディアとオブジェクト
展開された場における支持体
鑑賞者中心主義
ポストインターネットと教育

Discussion 3 ニュー「メディア・アート」(2018年から) 久保田晃弘+畠中実
リセットされたメディア・アート
歴史のなかのメディア・アート
アートの再定義
社会の受け止め方
支持体としての芸術
芸術観のアップデート
ソフトウェアと人間
コードのための芸術
類推の芸術
バイオアート 増田展大
メディアの拡張と自然観の変容
短いコードを擁護する In Defence of the Short Code 久保田晃弘

keywords
ハイブリッド・アート 畠中実
インタラクティヴ・アート 畠中実
ヴァーチュアル・リアリティ 畠中実
インディペンデント・メディアとしてのメディア・アート 畠中実
ハッキング 久保田晃弘
エンターテインメントとゲーム・アート 久保田晃弘+畠中実
インターフェイス 水野勝仁
イメージ・オブジェクト 水野勝仁
ライブ・コーディング 久保田晃弘

History
メディア・アート年表

あとがき