ご発送: |
ご注文いただきました商品は、6月19日(火)以降の発送となりますので予めご了承下さい。 |
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size: |
M(身丈:70、身巾:52、肩巾:47、袖丈:20) |
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種 類: |
フロッタージュ10パターン/各10色 200枚限定 |
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特 典: |
キーウェストで撮影した船の写真(サイン入り)付き |
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現在、東京スパイラルガーデンで行われている『近くへの遠回りー日本・キューバ現代美術展 帰国展』にて展示中の高嶺格『歓迎されざる者〜カリブ編』のT シャツを、NADiff ONLINE STORE にて限定販売いたします。
●概要(作家より)
このTシャツにプリントされている図柄は、キューバからアメリカに渡った船の表面をフロッタージュにより写し取ったものです。キューバについて見聞したさまざまな事柄の中で、特に漂着船に興味がわき、実物の船を見てみたいと思いました。知人を介して探し回る中、アイデアを面白がってくれる人にネットで出会い、フロリダの南、キーウェストに船があるとの情報を教えてくれました。漂流船のいきさつについて、以下概要です。
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1966年に制定されたアメリカの「キューバ人地位調整法」、その後95年に始まったいわゆる「Wet Foot, Dry Foot」政策(合衆国に上陸した者にはアメリカの市民権を与え、海上で保護された者はキューバに送還される)によりアメリカを目指すキューバ人は数多く、身の回りの資材を集めて作られた船には、芝刈り機のエンジンなど様々な材料が用いられている。ハバナ〜キーウェスト間はわずか170kmの距離ながら、手作りの船で渡るには大きなリスクが伴い、数十万人が海上で命を落としたという。
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昨年トランプ政権により「Wet Foot, Dry Foot」政策は停止され、以来船の漂着は激減したが、停止以前には毎日のように船が着いていたそうです。船は即座に解体・移動されるため、たまたま出会うのは難しいだろうとのことでしたが、植物園の野外に安置されていた8艘の船に出会うことができました。船は大きさが5m〜7mほど、比較的しっかりした漁船のようなものから、発泡スチロールやスポンジで浮力をつけているものまで素材や作り方は様々です。ここに残されている船は、無事に上陸できたいわゆる「勝ち組」で、背後には無数の「負け組」(命を落としたりグアンタナモに送られた者たち)が存在します。人生の明暗を分けた船上の時間に思いを馳せながら、船の表面を建築用の筆記具、および現地の土を使ってこうぞ紙に写しとる作業を行い、うち10枚を選んで色とりどりのTシャツにプリントしました。
採取地:フロリダ州キーウェスト、The Key West Tropical Forest and Botanical Garden
協力:Elizabeth Lombardi, President of America Go Fishing, Inc.