発行年: |
2021.1 |
|
発行元: |
東京芸術劇場/豊島区 |
|
デザイン: |
須山悠里 |
|
仕 様: |
255 ×180 mm 154頁 |
|
「池袋への道ー近世の歴史資料、池袋モンパルナス、森山大道」展覧会図録
豊島区、風景から地層へ
池袋* をいま、俯瞰してみましょう。東京を代表する繁華街、中国や台湾をはじめとする移民の文化、演
劇のメッカ、水族館、雑司が谷の佇まい、トキワ荘に集ったマンガ家のレジェンドたちの記憶、百貨店とも
接続する一大ターミナル、立教大学に代表される学園都市・・・。
池袋には、かつて人々が暮らしてきた軌跡と記憶が、色とりどりに何層にも積み重なっています。
本展ではその積み重なりを、古地図や絵馬など歴史資料や、近代の絵画・水彩・素描・版画、そして池袋
在住で世界的に知られる写真家・森山大道の新規撮影を含む写真作品など、約150 点で視覚化する試みです。
展示物は、時を封印した記憶の結晶であり、時代を超えた息遣いや手ざわりを呼び覚まします。街の移り
変わりを伝える歴史資料をはじめ、昭和初期から終戦後まで「池袋モンパルナス」に集った著名な画家・詩
人たちの佳作、さらには森山大道による現在進行形のスナップショット、それらは人々と街のエネルギーが
交錯したえず躍動する池袋の変幻自在な姿を、歴史的な厚みを持った層として明らかにするでしょう。
展覧会場として、東京芸術劇場と豊島区立郷土資料館の2 会場に加え、地域の記憶が豊かに蓄えられ、
いまなお熱心な信仰に支えられている雑司ヶ谷鬼子母神堂を特別会場として迎えます。ぜひ3 会場をツ
アーしながら、池袋という街の魅力も同時にお楽しみ下さい。 (展覧概要文より)
会期:2021 年1 月23 日(土)〜 2 月28 日(日)
会場:東京芸術劇場アトリエイースト、アトリエウエスト(B1)、豊島区立郷土資料館企画展示室、雑司ヶ谷鬼子母神堂(特別会場)
出展作家:森山大道、小熊秀雄、麻生三郎、萬鉄五郎、川上凉花、田中恭吉、鹿子木孟郎、ほか
【目次】
序:池袋をたどる 倉石信乃
1章:森山大道
2章:戦後池袋—混沌の記憶と子ども
3章:池袋モンパルナス、大正、明治、江戸
4章:雑司ヶ谷鬼子母神
対談 都市の対応—池袋の想像力 森山大道+倉石信乃
畑と道の池袋—豊かな縞・豊島 小林未央子
森山大道ロケーションマップ 堀口麗 編
出品リスト