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Exhibition Catalogue

リバーシブルな未来 日本・オーストラリアの現代写真

発行年: 2021.08
発行元: 東京都写真美術館
サイズ: 195mm×266mm
仕 様: 144頁
言語: 日・英
東京都写真美術館では、メルボルン大学の協力を得て、同大学教授ナタリー・キング氏との共同企画により「リバーシブルな未来 日本・オーストラリアの現代写真」 展を開催いたします。

当館では、「世界は歪んでいる。─Supernatural Artificial」展(2004年)や「オーストラリア現代作家 デスティニー・ディーコン」展(2006年)を開催し、オーストラリアの現代写真表現を日本で先がけて紹介してまいりました。こうしたオーストラリアとの継続的な文化交流の一環として、本展では両国を代表する現代写真を紹介します。
日本とオーストラリアという二つの国にはそれぞれの歴史的背景があり、そこに住む人々は独自の精神文化を培っています。しかしながら、グローバル化が急速に進むなか、想像をはるかに超える出来事が日々当たり前のように起こる現代では、私たちが国という枠を越えて共有できるものはますます多くなっています。このような現代の社会において、写真表現はどのような意味をもっているでしょうか。
写真は、過去や社会と密接に絡み合い、私たちの時間の概念をゆるがし、個人の経験と社会構造をつなぐ力をもっています。本展の出品作品は、過去と未来、経験と未知、記憶と忘却、生と死など対立するものの間を行き来し、その循環から、新たな視座、可逆的な思考へと導いてくれます。

本図録では展覧会出品作品図版を収録。作家解説のほか、本店共同企画者であるナタリー・キング(メルボルン大学教授)、山田裕理(東京都写真美術館学芸員)の論考、作家のトニー・バーチ、小説家の柴崎友香の寄稿文も掲載。

<展覧会情報>
リバーシブルな未来 日本・オーストラリアの現代写真
会場:東京都写真美術館(東京都目黒区三田1-13-3恵比寿ガーデンプレイス内)
会期:2021年8月24日(火)〜10月31日(日)
出展作家:マレイ・クラーク、ローズマリー・ラング、ポリクセニ・パパペトロウ、ヴァル・ウェンズ、石内 都、片山真理、畠山直哉、横溝 静