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Critique

アイ・ウェイウェイ 読本 牧陽一・編

アイ・ウェイウェイ

発行年: 2012
発行元: 集広舎
サイズ: A5判並製
仕 様: 384頁
中国政府による逮捕・軟禁の圧力のなか、表現の自由を求めてやまない反体制的芸術家、アイ・ウェイウェイ──。 政府がひた隠しにする四川大地震の被害を独自に調査し、死亡した児童5214人の名前をひとりひとり読み上げるドキュメンタリー映像を制作したかと思えば、陶器によるヒマワリの種を1億粒、景徳鎮の陶工村に発注してロンドンのテート・モダンの広大なホールを埋め尽くす。
タイム誌による「世界にもっとも影響を与える100人」にも選ばれたアイ・ウェイウェイとは何者なのか。芸術家なのか。民主化活動家なのか。そして、誰がアイ・ウェイウェイの活動を疎ましく思い、愛さないのか。
その多面的な実像を、牧陽一、ふるまいよしこ、麻生晴一郎を始めとする7人の気鋭の執筆陣がアートシーンの文脈から、あるいは社会学的なアプローチから明らかにする。

艾未未(アイ・ウェイウェイ)略歴 1957年、詩人艾青の次男として北京に生まれる。1978年北京電影学院に入学。1981〜1993年、ニューヨークのパーソンズ・スクール・オブ・デザイン等で学び、詩人ギンズバーグらと交流。2000年上海にて『不合作方式 (Fuck Off) 』展を開催。2003年頃から《鳥の巣》の設計を担当。2008年四川大地震の際の手抜き建築による地震被害の責任を追及し、犠牲者の名簿をブログ等に発表、当局によってブログもツイッターも閉鎖される。2007年『ドクメンタ12』で1001人の中国人をドイツ、カッセルに招くプロジェクト《童話》を行う。2009年、森美術館で個展『アイ・ウェイウェイ─ 何に因って?』を開催。民主と自由、人権を求める行動を持続し、メッセージ性を含んだ哲学的な作品をつくり続けている。