発行年:	2013.1
発行元:	フィルムアート社
サイズ:	A5判
仕　様:	240頁

今和次郎らが関東大震災を機に始めた「考現学」とは、東京の街と人々の風俗に注目し、生活の現状を調査考察するユニークな研究でした。その後、1986年に結成された路上観察学会をはじめ、「路上」の事物を「観察」することで市井の創造力に注目する活動が、現在にいたるまでさまざまな分野で展開されています。観察 / 発見という行為が表現として成立する様子に着目しながら、観察者と観察される物・者の双方が、ともに表現とは何か、という問いを投げかける、芸術の在り方について考察する展覧会の公式カタログです。

出品作家・グループ : 今和次郎、吉田謙吉、木村荘八、岡本太郎、コンペイトウ、遺留品研究所、赤瀬川原平、トマソン観測センター、林丈二、一木努、路上観察学会、大竹伸朗、都築響一、チーム・メイド・イン・トーキョー（アトリエ・ワン+黒田潤三）、ログズギャラリー、下道基行 ほか
監修 = 広島市現代美術館
執筆者：松岡剛、中谷礼仁、内海慶一、田中純、石川初、南後由和、みうらじゅん、中川理、福住廉