発行年:	2008
発行元:	新素材研究所
サイズ:	290×228mm
仕　様:	上製本・ジャケット巻、336頁（カラー320頁）

自身のコレクションと自作とを組み合わせて構成される、杉本博司が2003年から行ってきた表現活動「歴史の歴史」。アメリカやカナダを巡回後、2008年から国内にて開催の大規模個展にあわせ、杉本博司本の決定版ともいえる本書が刊行となりました。自ら執筆したテキストとともに紡ぎ出す杉本流の歴史世界。掲載図版はすべて本人による撮影で、その数246点。人間の意識の起源とともにあるアートの起源を、そして、表象化される前の杉本博司の意識のサンプルたちを、ご覧ください。
「ここに集められたサンプルは、私がそこから何かを学び取り、その滋養を吸収し、私自身のアートへと再転化する為に、必要上やむを得ず集められた私の分身、いや私の前身、である。私はそれらのサンプルから、過去が私の作品にどのように繋がってきたのかを類推し、その現場を検証するという空想に遊ぶようになった。　─（中略）─ 私の集めた遺物達は、歴史が何を忘れ、何を書き止めたか、そんな歴史を教えてくれる。」（杉本博司）