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Tagged: 冨井大裕, 川村格夫

ART

5×14

冨井大裕 川村格夫

発行年: 2013.8
発行元: 冨井大裕
部 数: 限定500部/エディション入り
デザイン: 川村格夫(ten pieces)
写 真: 柳場大
テキスト: 福永信
印 刷: 株式会社ユーホウ
その他: シルクスクリーン=タガワセリグラフ
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「作品の体験をめぐる実験」美術家冨井大裕とデザイナー川村格夫によるアーティストブック

セット内容:
BOOK.1_117mm×170mm/70頁/紙: サテン金藤/印刷: オフセットCMYK4色/製本: ミシン綴じ
BOOK.2_70mm×70mm/210頁/紙: シナールスペクトラ/印刷: オフセットCMYK1色ずつ/製本: 糊付け
BOOK.3_280mm×56mm/14頁/紙: 白銀、印刷: オフセット特色2色+CK2色/製本: 蛇腹折り
ポスター_980mm×350mm/紙: サテン金藤/印刷: オフセットCMY3色
カード_123mm×357mm/紙: チップボール/印刷: シルクスクリーン1色

デザイナーの川村格夫(ten piece)とアーティスト冨井大裕の共同名義の本です。NADiff a/p/a/r/tでも展示した付箋の作品の写真を元にした印刷物を川村が制作し、その印刷物を冨井がまた彫刻にしたもの(これもNADiff window galleryで展示)をさらに撮影し、◯付箋の作品の図版集◯付箋の作品を元にした印刷物◯その印刷物を元にした彫刻作品の図版集◯その図版集を元にした印刷物、の計4種類のPrinted Matterが出来上がりました。シュリンクパックで一体化され、ひとつの(または複数の)アーティストブックとなります。

作家ステートメント:
今回の所沢ビエンナーレで、私はデザイナーの川村格夫さんと共同で制作した本を出品する。
ものを媒介にどのように人と関わるか、人と関わることでどのようなものが生まれ、また、そのものがその後どのように扱われ、人との関係を生んでいくか。
その起点となるものを私はつくりたいと思っている。
しかしながら、このテキストを書いている時点で、私はものに対して何もすることができない。
川村さんが本を制作しているからだ。
この期間に川村さんが何を考え、私が差し出した材料をどのように料理するのか。
それを想像する時間に私は積極的な意義を感じている。
川村さんが制作した本はそのままでは完成しない。
今度はその本を素材に私が作品をつくる。
所沢ビエンナーレの会場には、私の作品をもとに川村さんが作った本とその本をもとに私が作った作品を展示する。
更に、展示されたふたつの作品(本と彫刻)は、川村さんの手により新たな本の素材として使用される。要するに、どこまでいってもものとの関わりは延々と続くことになる。
今回、私がつくりたいものはそういうものです。
冨井大裕 2011年8月7日(『所沢ビエンナーレ美術展2011「引込線」』カタログテキストより転載)