発行年: |
2013.9 |
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発行元: |
岡山県立美術館 |
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仕 様: |
函入り |
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デザイン: |
秋山伸+伊勢尚生+本田剛 / edition.nord |
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中原浩大の岡山県立美術館で開催された、大規模個展の展覧会図録。
中原浩大(1961年、岡山県倉敷市生まれ)は、1980年代から様々な素材やメディアを駆使した作品を制作しては、「美術」という概念を問い質し、我々にこの領域のさらなる先をも示してきた美術家です。
中原は80年代から同世代の美術家たちとの発表の場を自ら積極的に設け、そこで次々と発表された独創的かつ根源的と称されたフォルムの彫刻は、「ポストもの派」を継ぐ表現として活動当初から高い評価を得ました。90年代以降は、レゴ・ブロックやプラモデル、フィギュアなどの既成の素材や玩具を用いて「彫刻」というメディアそのものを問い正す作品を次々と制作、美術界に大きなセンセーションを巻き起こします。95年以降は通常の展覧会という形での発表から退く一方、阪神大震災で被災した児童のために考案されたkamepao projectへの参加や、京都の宇治川河畔にて燕の生態を詳細に記録した作品、京都市立芸術大と宇宙開発事業団NASDAとの共同研究など、美術という範疇のみにとどまらない活動を展開しており、いまこそあらためて検証されるべき、かつ今後の動向が最も注目される作家の一人と言えます。
活動の背後で日々絶えることなく紡がれ続けた膨大な資料や手記そして作品は、先の二つの柱と現在を繋げ、そしてこれからの彼の活動を大いに予見させるものとして総覧されます。
《小冊子内容》全10冊
・catalogue 01 texts 40頁/A4
・catalogue 02 data 16頁/B5
・catalogue 03 1980’s 20頁/A4
・catalogue 04 1990’s 40頁/A4
・catalogue 05 lego 16頁/A5
・catalogue 06 kamiwaza 32頁/A5
・catalogue 07 collaborations 16頁/B5
・catalogue 08 record 32頁/A4
・catalogue 09 2000's 24頁/A5
・catalogue 10 migration or retrospective 24頁/A5