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Tagged: 冨井大裕, 川村格夫

ART

another exhibition(niigata)

冨井大裕

仕 様: 両面カラー/A4サイズ印刷物10枚セット/ビニール袋に封入
部 数: 1000部
デザイン: 川村格夫(ten pieces)
図版撮影: 柳場大
新潟市美術館の過去のフライヤーを素材とした紙の彫刻作品と、使用したフライヤーを撮影し、その図版を用いて作られた印刷物。印刷物は実際の作品になり、新潟市美術館「ニイガタクリエーション 美術館は生きている」展(2014年)で展示されました。

制作意図:
美術館において収蔵作品展/企画フライヤーは、展覧会を通した館の姿勢、方向性を広く外部に示す為に必要不可欠なものである。実際に展示を見ることが叶わなかった場合などには、そのフライヤーが展示のメインの印象となる。そのフライヤーから展覧会や美術館を想像し、再現不可能なその展覧会についての思考を深めていくのだ。また、見ることの出来たも者も、展示体験の記憶としてフライヤーを保存し、記載された展覧会の案内文や図版と自身の記憶を重ね合せ、それらの相違から考察を続けていく。フライヤーは、観客が常に展覧会を想起することの可能なもう一つの展覧会ではないだろうか。
本作品では、フライヤーを紙彫刻に仕立て撮影し、元のフライヤーを撮影した図版とともに印刷物(フライヤー)に掲載する。フライヤーは、美術館にとって一つの作品であり、展覧会、美術館を投影した存在であることを、フライヤーをフライヤー化するという同語反復の手法を通じて表明する。(冨井大裕)